「制震金物」の実装・微動計測(学生レポート)
「制震金物」の実装・微動計測
建築デザイン学科/4年生中島直希・申吉峰
先月、神戸大学で振動台実験を実施してきました建築デザイン学科・古田研究室の我々(中島&申)が、霧島市内の新築戸建て住宅に制震金物を設置し、微動計測をしました。
建物概要は下記の通りで、大工さんと一緒に汗を流しながら取付けました。
これで、巨大地震がきても大丈夫!
これからの木造住宅に標準搭載されることを願っております。
【建物概要】
建設地:霧島市内
構造・階数:木造(在来軸組)・2階建て
建築面積:67.5㎡
延べ床面積:125.9㎡
設計・施工:鎌田建設株式会社
【制震金物を取付けた場合の効果(シミュレーション)】
今回は、実装検証ということもあり、1階と2階の1Pの二つ割筋かい(2倍筋かい)全てに設置しました。地震応答解析によるシミュレーションは下表の通りとなり、最大応答変位の低減が確認できます。参考に1階のみに設置した場合のシミュレーション結果も記しておきます。ここで、解析に使用した入力地震波は、最大速度50cm/sに規準化した波形で、兵庫県南部地震のときに神戸海洋気象台で観測されたKOBE(NS)波、および模擬地震動BCJ-L2波です。BCJ-L2波は日本建築センターで作成されたものであり、改正建築基準法で新たに規定された地震動の加速度応答スペクトルと同形状のスペクトルに適合しているものです。
【取付け・微動計測状況】