「DIT制震金物」福岡第一号設置完了!(学生レポート)
建築デザイン学科・古田研究室の学生が、福岡市内の新築の薬局に「DIT制震金物」を取り付けた際のレポートを作成しました。
「DIT制震金物」福岡第一号設置完了!
建築デザイン学科/申吉峰
平成28年11月7日(月)、8日(火)に福岡市内で新しく建設される薬局に「DIT制震金物」を取り付けて参りました。福岡市内で第一号の設置物件です。
【物件概要】
建設地:福岡市
構造・回数:木造(在来軸組)・2階建て
建築面積:59.01㎡
延べ床面積:99.97㎡
外観パース図
1階DIT制震金物設置位置
2階DIT制震金物設置位置
【制震金物を取り付けた場合の効果(シミュレーション)】
今回は、実装検証ということで、1・2階の2Pを除くすべての筋かいに設置しました。地震応答解析によるシミュレーションは下表の通りとなり、最大応答変位の低減が確認できます。参考に1階のみに設置した場合のシミュレーション結果も記しておきます。ここで、解析に使用した入力地震波は、最大速度50cm/s(kine)に規準化した波形で、兵庫県南部地震のときに神戸海洋気象台で観測されたKOBE(NS)波、および模擬地震動BCJ-L2波です。BCJ-L2波は日本建築センターで作成されたものであり、改正建築基準法で新たに規定された地震動の加速度応答スペクトルと同形状のスペクトルに適合しているものです。
7日(月)にはあいにくの雨で(博多駅前が陥没した日)、現地において設計事務所と施工会社の方との打合せのみとなりました。(打合せ後、太宰府天満宮を参拝してきました・・・。)
8日(火)は朝から天候がよく設置は順調に進み、1階に「DIT制震金物」を取り付けた後、建物の剛性及び減衰を確認するために微動計測を実施しました。本建物は細長い平面形状で、1階のスペースを確保するために中央部に壁が配置できなかったため、筋かいの二重壁を端部に配置しており、制震金物の設置には工夫を要しました。
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